「晴れた日の屋上って気持ちいいですね。」

にっこり笑いながら話しかけてくる海里くん。

「まぁ、悪くはないけど。」

「よかった。じゃ、食べましょうか?」

海里くんがそういうので私はお弁当を開けて食べ始めた。

しばらくだまって食べていると海里くんが話しかけてきた。

「先輩、聞いてもいいですか?」

「何?」

「さっきぼーっとしてたって言ってましたけど、何かあったんですか?」

本気で心配しているような顔の海里くん。

「別に…」

ちょっと悪いなって思ったから語尾がはっきりしなかった。

「すいません、親しいわけじゃないのに。」

「謝らなくてもいいけど。」

なんか可愛いとこあるんだな…






なんて思ったのは間違いだった。