「あの時夢を守ったんだな。」



「うん、蘭みたいにかっこよくないけどね。」


はっきり言って体は辛いから夢がこんなことにならなくて良かった。



「かっこよかったよ。十分。」


「…えへ。照れる。」



俺はロビーの隣の部屋に寝ている美宇をみた。



「美宇、蘭のこと好きすぎだ。」


「そうだな。俺は最後まで幼なじみとしてしか見れなかったけどな。」



美宇もある意味純粋なんだろう。



「早く目が覚めるといいな。」


「だな。」



美宇は黒いサラサラの髪を流して眠っている。