「哲…?」



夢にはばれてしまったのか…?



いや。夢だけじゃない。



蘭も純一も切なそうな顔で俺を見ている。



「…そっか。」



夢は気づいていただろうけど気づかないふりをしてくれた。


夢、好きだ。



でも……


叶わない恋だから…


「クッキー食べよう!」



あえて話をそらして笑った。



「そうだね。」



これでいい。