蘭が息をきらしている。 俺のために走ったのか…? 「大丈夫だよ…。」 どうやら全身火傷が目に見える傷らしい。 「良かった。哲。」 夢はかごいっぱいのクッキーを持ってきた。 「哲、ありがとね。あの時。…それと。」 きっと夢は俺の告白のことを言おうとしているんだろう。 俺はそれを止めた。 「いや。あの時の言葉はそんな深い意味はないから。」 俺は笑ってごまかした。