「瑠緒～帰ろ～」

授業なんかあっという間に終わっていて、気がつけば放課後になっていた。

「うん。」

私と美香は並んで廊下を歩く。窓から差し込む夕日がとてつもなくきれいに思える。

「ねぇねぇ～♪みてみて！！３年の吉川先輩超かっこよくない！？すっごい好きなタイプ♪」

途端に美香が話し出した。どうやら体育館前に美香の好きな先輩がいたらしい。

吉川先輩・・・。吉川竜我だったけ。男バスのキャプテンでかなりもてるらしい。

美香すごい人狙っちゃてるな・・・（笑）

私はそんなに恋愛に興味ないからあれだけど。


ようやく下足室に着き、靴を履き替える。その時。


ズキッ


「いったっっ」