やがて父は、人間不信になり、荒れた。

さすがに仕事はやめられないから行ってるけど、必要以上にかかわらなくなったと思う。

近所付き合いも全くなく、家に帰ってきたら酒臭くってさらに酒飲んで食べて・・・。

結局ごみをほったらかして私と会わずに出て行く。

4年間ずっとそんな日々である。


気がつけば私は学校に到着していた。

ちなみに私の名前は花形瑠緒。公立中学に通う中2。

そんなに明るい性格ではないけど、友達はいるほうだと思ってる。

「おはよ~瑠緒!!」

「おはよう。美香。」

この子は私の親友の佐伯美香。明るくて1年でバスケ部のレギュラー取っちゃうぐらいスポーツ万能だけど何かと抜けている天然ちゃん。
長い黒い髪を下横で二つに結んでいて、とても可愛い。

美香といろんな話をしながら教室に向かった。

その間いろんな人が廊下を通った。

中学校っていろんな人がいるんだなぁって改めて思う。私の隠れ趣味は人間観察。
だからつながりのない人でも学校全員の名前を知っている。