ランウェルside

俺はランウェル。そして花形瑠緒の兄。

瑠緒は能力を持っているらしい。俺を誘拐した千影さんがいってた。

そして俺は瑠緒の能力を活性化させた・・・。


バタンッ

さっきまで苦しんでいた瑠緒が倒れた。

「るっ瑠緒?どうしたんだ?」

俺が瑠緒のそばまで駆け寄るともう意識は無かった。

まぁこいつの事だからすぐ目が覚めるだろう。

おそらくもう能力は活性化しているはずだ。

俺は自分の部屋へ瑠緒を連れて行き、ベッドに寝かせた。

「お前を愛せるのは今日までなんだ・・・。なんせ明日から俺と瑠緒は敵にになるわけだから・・・。」

俺は瑠緒の頬に軽くキスをして部屋を出た。

「相変わらずシスコンなこと。お前ずっと誘拐した時瑠緒っ瑠緒って叫んでたもんなぁー」

廊下にでるとなぜか千影さんがいた。

「妹を愛して何が悪いんだ?今瑠緒は意識が無い。そっとしといてやれよ。千影さん。」

俺が廊下をスタスタと歩いていくと千影さんは部屋に入らず後ろからついてきた。

「ちょっとやりすぎなんじゃない??瑠緒ちゃんがなんかかわいそうだったよ?シスコンのくせに苦しめちゃいかんぞ☆」

そういって千影さんは陽気ににスキップをしながらどこかに消えた。

そもそもシスコン関係なくね?あの能力も使い方次第だし。

瑠緒は心の中でいつも願っている事があった。それは。


“世界中で人に殺される人が1人でも少なくなりますように”って・・・。

「瑠緒はおれと正反対だな・・・。これからが楽しみだ・・・。」

俺はニヤッと笑った。