お兄ちゃんは勝手に心を読み立ち上がって喋りだした。

確か私学校に居て・・・強烈に頭が痛くなって・・・

意識はそこで途切れているはずだ。

ズキン・・・

「うっう・・・」

あの痛みを思い出した瞬間、私はまた強烈な痛みに襲われた。さっきまで忘れていて痛みは無かったのに。

「また頭痛が・・・お兄ちゃんっ・・・これ関係っっ・・・あるのっ・・・っ・・・?」

痛みが激しくなる。

「もちろん関係あるさ。さてこれからお前の能力を活性化させよう・・・。」

お兄ちゃんの顔つきが急にこわばる。

これから能力を活性化させるなんて・・・。訳もわからないのにいきなり恐いよ・・・。


「もとがいいからお前は簡単に活性化させられるぜ。
神よ・・・わが妹の能力を活性化させよ!!」

お兄ちゃんは私の方向に手のひらを突き出す。

頭がジリジリと焼けるように痛い・・・


絶えられないっっっ!!!

「うわあぁぁあああああああああああああああぁああぁっっ!!!」

私はあたり一面に響くほどの大声を出してしまった。

意識が朦朧する・・・。

「ふははははははは!!もっとだもっと!!」

お兄ちゃんがおかしい・・・。これが殺し屋の力!?こんなので殺すの??

普通死ぬようなパワーを浴び、私の体力にも限界がきていた。


もうだめ・・・。

私は意識を失った。