気がつけば叫んでしまってた。
場の空気が凍りついた。
すると男の人が口を開いた。
「そうかー。瑠緒、その話きになってんだ。4年も前の話なのに。」
「当たり前でしょ!?私がこの4年間でいつお兄ちゃんの事を忘れたって言うの?」
その男は、ニヤッと口角をあげて喋りだした。
「千影さん。話してもいいですか?真実を。」
千影さんはむしゃむしゃとほうばりながら、コクンと頷いた。
「瑠緒。この話は父さんにいうんじゃない。簡単に説明すると、お前の兄を千影さんはここに連れてきた。そしてあの日千影さんはこういった。〝俺と殺し屋になってくれ〟って。殺し屋だぜ。そりゃ最初は人を殺す仕事なんてと思った。でも力をもらって任務を達成できたらさ。達成感が溢れてきたんだよ。だからこんな今にあたるのさ。」
いかにも自分がお兄ちゃんだと気取った言い方をしていた。
でも髪の色と目の色以外は懐かしい感じがしたんだ。
1番、目がいくところが違ったから分からなかったけど。
「それで、あなたは誰なんですか?」
確認のため聞いた。もしお兄ちゃんなら・・・。
「そういえば自己紹介がまだだったな。千影さんは【ヒルトン】、本名千影日瑠斗。
そして俺は【ランウェル】、本名花形良瑠。」
どくんっ・・・・
その時私の心臓の音が高鳴った。
ずっとしゃべっていた男の人が・・・
「お兄ちゃん・・・・・・!?!?」