それからは淡々と行為が
進められた。



愛も思いやりもない
セックスはただ痛いだけだった。



「やっぱ処女はいいね。
藍美ちゃん、明日もヤろうね。」



あたしの部屋から
出ていく間際にそう言われた。



一人になってから
何も考えずに
天井を見つめた。



ただただ涙が止まらなかった。



お気に入りの音楽がなった。



あたし、いつの間にか寝てたんだ。



昨日の出来事が嘘であって欲しい
と、そう願った。



自分の部屋にある
全身鏡を見て
ため息をついた。



乱れたパジャマ
顔に残る涙のあと



そして、昨日言われたことを
思い出した。