工場につくと、連絡した2年18人がいた。

3年は内申ヤバいだろうから呼び出せない。

1年は、見学かなんかで、県外。

人数少ないなー、と辺りを見回す。

林の姿はなかった。

工場跡の重い扉を開くと、明海中総動員で50人近くいた。

真ん中には倒れている林と小川と田口。

頭にカッと血がのぼる。

すると、1人の男子が前にでた。

「早乙女ちゃーん、来ると思った。最近冷たいからさー、暇してたんだよね。つーか、どーしたの??やけに人数少ないけど…あ、みんな逃げちゃった?」

明海中の番長、坂東は、ニヤニヤしている。

「随分と、うちのかわいい後輩かわいがってくれたみたいだから、お返ししようと思って来たんだー。」

「あ、そう。その人数で?笑」

あー、限界。イラつく…

「てめーらシメんにはこんくらいでも余るって言ってんだよ」

「どーなっても知らねーよ?」

「お前、沢中の早乙女伝説も知らねーの?けっこう有名じゃーん。バカだなぁ…笑」

私がドヤ顔を見せると、向こうも限界がきたようだ。

「お前ら、かかれっっ!!二度と俺らに歯向かえないようにしてやるんだっっ!!」

「こっちもいくぞっ。ひるむんじゃねぇ!私がいる!!」