「莉央ー、行こー!! 学校遅刻するよーー!!!」

階下で弥央の声がする。

「いーよ、3時間目くらいから行くし。先行きなよ
。」

すると、ドタドタと階段を登る音がして、ガチャリと私の部屋のドアが開く。

「だーめ。朝丘高校、内申足りなくて行なけくなるじゃん。ほらっ、髪結んでっ。」

「~~~……」

 
 弥央にはやっぱり勝てない。