「莉央さん、来年、俺、莉央さんと同じ高校に行きます。めっっちゃ勉強するし、俺が番長になったからにはあんま問題起こさないようにします。だから…待っててください、必ず。」

あまりにも真剣に行ってきたから、思わず吹き出す。

「フフっ、分かった。」

私が言うと宮下も笑った。

「もー、殴んなくても、次の番長は宮下ってきまってたのにー。これからは宮下が… これからは…
これから……」

未来を想像すると、急に卒業という現実を突きつけられた気がした。

少しだけ視界がにじむ。

そんな姿を宮下にみられたかなくて、私は後ろを向いて、青い空を見上げた。