ドカッッ

鈍い音がして、私の頬がカッと熱くなった。

いきなり宮下の拳が私の左頬に。

「ってー… ちょっと!なにすんのよっ!!」

すると、宮下は笑った。

「軽くしかしてないじゃないですかー。でも、これで次の番長は俺決定!!前番長殴ったぞーー!!」

「はあ!?」

怒りが込み上げてきたが、最後に大切な後輩を殴るのは違う気がした。