【はぁっ、はぁっ】

私は、なるべく遠くに行こうと
全力疾走した。

しかし、運動神経が悪い私には
そんな 体力が無くて…

やっとのことで
学校までたどり着いた。

【こ、ここまで来れば 平気でしょっ】

そして、門の近くにある桜の木の前で休んだ。

【うっ・・・えっ・・・】

今まで我慢していた涙が
溢れ出た。

【もう、お母さんのとこに逝きたいよぉ・・・】