その日…私はなるべく部屋から出ないようにしていた。

会ったら、何を言われるか分からないから・・・

でも、人間生きていくためには、トイレにも行くし・・・おなかも減る…


私は耐えられなくなり、コンビニへ行こうと部屋の扉を開けた…


運がいいのか悪いのか…

そこへちょうど、拓海さんがリビングから部屋に戻るところだった。


私は、顔を会わせたくなくて、下を向いたまま玄関に向かった。

行き先はもちろんコンビニだ。

今日は朝から、何も食べてないから・・・


「おい!!どこ行くんだ。また、逃げるのか。」

拓海さんは私の腕を掴んで、そう告げた…


私にだって…我慢の限界がある。そして、それはこの時点で限界だった。

『もう…いい加減にしてよ。おなかが減ったらコンビニに行くの。

 それに、あなたにどこへ行くと言う必要があるの?
 
 あなただって、勝手にしてるでしょ。』


「すまん…言いすぎた。」


私は、拓海さんのこの言葉を聞いてちょっとびっくりした。