そこへ…

「おい!!」


と声がするなり、私の部屋のドアが開いた…


何が起こったんだか分からなかった…


「お前…俺の実家に行ったそうだな。

 そこで、俺と結婚はしないと両親に行ったそうだな。

 なんてことをしてくれたんだ。親父は会社に来るなり、

 俺を社長にはしないと言い出しやがった。

 俺がこれまで、会社のために力を注いできたのか分かるか!!」


拓海さんは今までに聞いたことのないような怖い声を私にぶつけてきた…

私はありのままを伝えただけで、私が避難される覚えはない。


言いたいだけ言って拓海さんは部屋を出て行った…

まったく、何なのよ。この男は…

あんなに紳士的な人だと思ったけど、本当はこんな人だったんだ。


どなられたんだけど・・・ちょっとだけ前より近くに感じることができた気がした。