「飽きたら捨てるって言うのも?」



『うん…もっとましな嘘もあったのに…ほんと馬鹿だよね。』



なんだ…じゃあ…前に私に振られたって言ってた方が、サチに話してた方が本当だったんだ。


「良かった…大志君がそんな人じゃなくて…本当によかった…」


『美紀ちゃん…

とにかく本当は凹んでるのに、嘘ついてるわけだから、別れても気にしてないフリして、本当は行きたくもなかった合コンも乗り気のフリして行った。
そこでさ、美紀ちゃんに一目惚れ。
もう、どうすれば仲良くなれるのか必死だった。』



「うそ…だって…初めはあんな余裕そうに声かけて…」


トイレでガッツポーズをした大志君を思い出した。


大志君もおなじ場面思い出したんだろう。少し赤くなった顔で、



『トイレでの件は忘れて?…それで次の日遊ぶ約束した時はすげー嬉しくてさ。良い所見せたくて、ビリヤード行っても、2人きりになりたくてカラオケBox行っても、なんか、避けられてるし…付き合う前に、美紀ちゃんに振られるのかってすげー焦った。』



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