こんなんじゃ駄目だ。

「戦ってくれたじゃん。あたしのことまで的確に指示してくれてさ。それって…すごいよ」

凜の優しさに甘えてるだけ。

「蘭は…強いよ」

凜の優しさにすがっているだけ。

「凜姫様…。……申し訳ございません…」

俺は、きっと約束を破る。

それが…凜のため。

俺自身が強くなるためなんだ…。

「なんで謝るの…」

ごめん、ごめんな、凜。

守ると決めた。

なのに守れてない。

だったら、こうするしか…ないんだ。

こうするしか、道はないんだ。

俺が謝ったのは。

怪我をさせてしまったせいなのか。

約束したのに強くなれていないせいなのか。

それとも…また約束を破ってしまうせいなのか。

何も、解らなかった……。