こんな俺にお願いっ!?
一体なにをお願いすると言うのだ。
…まさか!?さっき1万円を募金したのを見て貢がせるつもりか!?
「ひどいわぁ…貢がせなんかしないわよ」
緑色の瞳を持つ美人は、少し困った様な顔をした。
「そんなことっ」
口元に手を添えてクスクス笑う美人を見る。
何故俺の思考が解るんだ!?
「貴方が何を考えてるか私には解るの。ねぇ、私のお願い聞いてくれる?」
美人は可愛らしく首を傾げた。
「そのお願いって?」
「ここでは言えないゎ。そうねー…」
美人はキョロキョロと当たりを見回す。
「あ、あそこがいいわ」
美人は最近出来たファミレスを指さした。
「あそこで話すわ」
俺達は人込みに逆らってファミレスに向かった。