*矢神side

あの日は
高校合格発表の日だった―

何人かの友達と見に行った俺は受かっていてはしゃいでしまった。

そのせいである女子に
ぶつかってしまった

「あっごめん」

とっさに謝ると、

「ごっごめんなさい」

と、か細い声が聞こえ
その女子の顔が見えた

泣いていた

俺の胸の鼓動が高なる音がする
一瞬その女子に見とれてしまった



俺のせいかと思ってまた謝ろうとすると、

「これは…その違うんです」

女子はそう言って立ち去ろうとしたら、手から受験票が滑り落ちてしまった。

俺は受験票を拾って渡した。

そのとき、130という受験番号
が見えた。

今度こそその子は礼を言って
走り去ってしまった。



その後、130という数字を探してみたら…
その子も受かっていた

じゃあ何故泣いていたのか?

気になってしかたがない

あの女子にまた会いたかった