*高橋side


「えっとさっきなぁこいつが…」
「あたしもう教室行くから」


そう言って俺の言葉を遮った
市川は、教室へ向かう廊下側へと歩いていった


…なんだ あいつ?


「なぁ、市川さんなんか怒っちゃった?」

矢神が横で聞いてくる

「さあ、知んね。」

「え~せっかく仲良くなろうと思ったのにー」

「それはムリだと思うぞ」

矢神が何で?と目をひらく

だってあいつは…
「男子とあんましゃべんないし。特に俺達なんかは好きじゃないっぽい」

「そうなんかぁ…」

「残念だったな。この女好き」

「なっ もう女遊びはやめたって!」


「はいはい。確か運命的な出会いをしてから―だったっけ?」


「そうなんだよぉ」