「大ッ嫌い!!!」

「早!そりゃぁ昨日はそうなっちゃったけど・・。晴輝くん志星になんか言った?」

「・・キレられただけだけど・・」

「なら志星が嫌いって言えないんじゃない?」

「でも!向こうも絶対あたしのこと嫌ってるよ!」

「まぁ自分等で確かめなぁ~。あたし的にあんたらお似合いだよ!!」

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「真奈!!変なこといわないで!」

ついつい大声をだしてしまった。

みんなの目があたしに向く。

・・・もちろんあいつの目も。

「変なこといってないけど~。あっそっか。まだ志星には工藤先輩が心のなかにいるもんねぇ~」

さっきから真奈は・・・!!

工藤先輩とはあたしが前に告って振られた人だ。

今も好きか?って聞かれちゃ好き・・。

でも前より気持ちも冷めてきた。

ただほかの男子よりも特別なだけ・・・(それが好きっていうことなんだけど)

「確かに工藤先輩はまだ好きだけど・・・今はそんなに・・」

「ってことは志星はほかに気になる人がいるんだよ!まっそれは自分で確かめな~」

そういったきり真奈は携帯をいじり始めた。

真奈はすぐこういう中途半端なときに「確かめな!」を使う。

でもこのとき真奈は気づいていたのかもしれない・・・


あたしが晴輝を好きだって。


でも、それをあたしが知るのはずいぶん後になる・・・




「晴輝ー!今日一緒に帰ろう!」

この女子、もう呼び捨てで呼んでるし・・・。

「おぉ!でも今日はごめん!一緒に帰れねぇ」

「えぇーーー!なんでぇぇ!?」

そういいながら晴輝はあたしの元にやって来た。

「この学校面倒くせぇな!特に女子!なぁお前俺と家も近ぇし一緒に帰らねぇ!?」

なんだ!?なんだ!?昨日はあんだけキレといて!?

「無理!あたし友達と帰るし!」

「・・もしかして昨日のことで怒ってる?そうならゴメン!!俺も昨日、結構緊張してて・・。俺、緊張すると声も出なくなるから」

ぇ?そうなの?

「マジでゴメンな。お前のことも考えずに・・・」

晴輝は少し悲しそうな顔をした。