「はぁ~間に合ってよかったよかった!」

今は休み時間。

なんとか授業に間に合った・・・

まぁ赤点確実だけどね・・

「志星、そういや明日転校生くるって知ってる?」

「ぇ・・今の時期に!?もぅ秋だよ!?」

「あたしもそう思ってたんだけど・・・先生たちが話してたんだ。それで・・・転校生は男なんだって!しかもイケメンらしいよ!」
 

「そうなんだ~。別にあたしは興味ないや・・」

「もぅ!志星はノリ悪いなぁ~。もしかしたらその人があたしの運命の人かも・・!」

なんて真奈は胸の前で手を組んだ。

「そうかもねぇ~・・・。」

なんていいながらあたしは席を立った。

「ぇ!?志星どこいくのぉ~?」

「ちょっとトイレ!!」

そしてあたしは駆け出した。



「あ、そういやみんな!明日転校生がくるんだ」

真奈が言っていたとおり先生が告知した。

「「えぇぇぇ~~~!?」」

やっぱり・・・そんな反応だろう・・。

「今頃かよ!?ってかそのこ女かな?」

「女がいいよな~」

男子どもが騒ぎ出した。

「先生!その転校生って男か女どっちなんですかー?」

ある1人の生徒が質問した。

「男だぞぉ~!」

次は女どもが騒ぎ出した。

「男~!?マジで!?」

「イケメンかなぁ~?」

「そうだったらいいのにね!」

「もしイケメンだったらゲットしよ!」

「いきなりは無理でしょ~」

はぁ~。本当疲れる・・。

こういう会話はあまり得意ではない・・・

「早く見てみたいよね!転校生!」

真奈もノリノリだった。

ガタッ

あたしは席を立つとかばんをもって帰ろうとした。