「・・・う・・ん」

「それでこそ志星だよ。俺のこと裏切ったりしたのは許してやるよ。ほかの奴にそういうことをしたのも俺が代わりに許してやるっ」

「・・ありがとう」

もう晴輝にあわせるしかない。

あたしはずっと裏切り者のまま。

もう・・これでいいんだ。

「これからは『友達』だな!もう避けるなよ?俺のこと」

「・・・うん」

そういうと晴輝は何もかもスッキリしたような顔で笑った。

それはあたしに向けられているもの・・。

でも『友達』にしか見せない笑顔。

付き合ってたときの笑顔とは少し違う。

それぐらいわかるほど・・・

あたしはまだ・・・


あなたのことが好き。



「じゃぁな」

いつの間にか家に着いた。

そして晴輝は帰っていった。