「お前と話してると疲れるわ・・・前はもっといい奴だったのに・・・やっぱ俺のこと利用してたんだな」

「なんで!?あたし1回も裏切ったりなんかしてない!晴輝を・・・晴輝を騙したのはっっ」

そこであたしの言葉は途切れた。

というか晴輝に遮られた。

「俺、少しは期待してた・・・。お前は誰かを裏切るような奴じゃないって・・・」

晴輝はすごく悲しそうな顔をしていた。

あたしは晴輝の倍悲しい、辛い思いをしているんだよ?

・・・そんなの直接晴輝に言えるわけもなくって。

「今日、俺と立花がキスしようとした瞬間に駆け込んできて・・・もっと期待は膨らんだ」

「・・・・・じゃぁなんで」

あたしの声は小さかった。

晴輝に聞こえていたかはわからない。

もう・・・終わりを感じた。

「でも・・・俺たちが図書室を出て行ったあとに・・慶介が入っていくの見えて・・」

「・・・・」

「そういう自分の都合が悪いときになると人を呼ぶんだなって・・」