「あぁ・・そっか・・」

何を期待していたんだあたしは。

期待したって反対に傷つくだけなのに・・・。

「はい、ノート」

「あ・・ありがと・・・」

「じゃあな」

そういうと晴輝はあたしのことを見もせずに歩き出した。

このままでいいの?

何の変化もないよ?

今声かけなきゃもう一生チャンスはこないかもよ?

その一心であたしは無意識に晴輝に声をかけていた。

「はっはるき!!!」

すると晴輝は立ち止まってくれた。

「ん?どした?」

「えっと・・あの・・その」

声をかけたはいいがこっから何を言えばどうすればいいのかわからない。

「・・・・・・」

このままじゃ晴輝が行ってしまう!