嬉しすぎて言葉が出なかった。

「俺も前から好きだった!!付き合おう!!」

思い切って言ったんだ。

その返事を聞いた真里の華やかな笑顔は今でも忘れられない。

そしてそれから俺たちはみんなが認める公認のカップルになった。

そのまま中学、高校と進んでいった。

でも高校に入ったとたん事件は起きたんだ。

真里がほかの奴を好きになり始めていた。

俺はずっと小学生から真里を見てきた。それぐらいわかる。

その相手は晴輝だった。

あいつは転校してきてすぐに女子から人気が出た。

それは真里も一緒。

そこから俺たちは毎日していた登下校をしなくなった。

俺は何度も誘ったけど晴輝に夢中で話を聞いてくれなかった。