「そんな事が続いて、智恵子が言ったんだ。」
「自分以外の女の子とつき合うか、抱いてきてって。」と言う。
私は驚いて「え?」と言ってしまう。

「僕は智恵子に恋してから、智恵子以外の女なんてはっきり言って、興味ない。」
「だから、それはできないと智恵子に言ったんだ。」
「でも、智恵子が、私に出会う前の僕は、「男の欲」が抑えられなかったんでしょ?と言うんだ。」
「そして、だから、無理しないでと笑うんだ。」と冬哉先輩は、困ったという顔で話す。

「そんな時に、あなたが、告白してきた。」
「僕は、ちょうどいいと思ったんだ。」
「智恵子をイジメてる仲間でもないし、後輩としては可愛いと思ってた。」
「だから、あなたの気持ちを利用する形になった。申し訳ない。」と冬哉先輩は言った。

そして「でも、もう終わりにしよう。」
「智恵子へのイジメの根源も断ち切った。」
「こんなやり方をしても、あなたも智恵子も傷つけただけだ。」
「悪かった」と謝った。

私は「謝らないでください。」
「冬哉先輩と過ごした日々は、楽しかったです。」と言った。
「それに、先輩は、誠実だったじゃないですか。」
「どんなに、私が、1番になりたがっても、智恵子先輩を裏切らなかったじゃないですか。」と言うと「ありがとう。」と言った。

そして、「絶対、あなただけを見てくれるヤツが現れるよ。」と言った。

それを言うと、智恵子は怪我で学校を休んでるから、智恵子の所に行かないとと言って、店を出て行った。