「真!起きなさい」

学生時代、
いつも起こしてくれたのは、
母ではなく、彼女だった。

「何だよ唯。それに、
まだ7時だ…」

「何言ってんの?
もう8時だし」

「え?…やば!」

今思えば、幸せだった。
こんな日常が続くと
信じて疑わなかった。