ちょうどいいというか、タイミング悪くチャイムが鳴った。

「じゃ、俺これあずかっとくから!コンタクト買えよ~」

とかなんとかほざいて、恭介は自分の席へと戻って行った。



――――――――――



HRが終わって恭介の席を振り返ると、逃げるようにさっさと走って行った。

「はぁ…」

あたしは結構な近眼で、あのメガネが無いと、割と生活に支障があるレベルだ。

でも、この足じゃ走れないしなぁ。。

しょうがない、と、自分を宥めて鞄を背負う。

帰って予備のメガネをかけるまでの我慢だ。

意を決して教室を出た。

骨折している上にメガネが無いなんて、致命的。