チャラららーん♪


聞き慣れた番組のテーマソングが
流れ、私はバッと顔を上げる。


「か、カナトさん!」


画面に映し出されるカナトさんを
食い入るように見つめる。


……




番組が進行し、カナトさんが
ちょっと緊張した面持ちで話し始めた。

「わたくし、仲内カナトは…」


…ゴクン。
緊張のあまりツバを飲む私。