…ヤバい。 一気に現実に引き戻された。 「わっ!そうです!!! ヤバい。 し、失礼しますっ。」 慌てすぎて、語尾が カミカミになる。 『ごめんね。 引き止めちゃって。 またね…』 また、最後に笑っていた 気がした。 …気のせいかな。 やっぱり、 聞き慣れている気がした。 知ってる人の声に 似てるだけかな…。 そんなことを思いながら、 急いで、那菜に電話して 迎えに来てもらった。