俺は裕二の言葉でさらにモヤモヤした。
それからどうしていいのかわからなかった俺は
2週間くらい実歩と話さなかった。

日課だった電話もメールもしなかった。


今思えばお互い素直になれてなかった。


それから何回かみかける実歩と彰の姿にモヤモヤは
ましていくばかりだった。


実歩と話さなくなって3週間がたったある日の夜。

俺はテレビを大音量にして1人カップラーメンを
食べながらすごしていた。


携帯がなった。

「あーもう、いいとこなのに誰だよ」


【実歩】

ディスプレイにはそう表示された。
まったく口もきいていなくてお互い避けてたため
突然の連絡に俺は戸惑った。

戸惑いすぎて出るか迷った。



そのとき3週間前の悲しそうな実歩の顔が浮かんだ。

『・・・もしもし?』

俺はぎこちなくそして緊張気味に出た。

『・・・智哉?』