俺の中でも『特別』になっていた彼女の存在。
もちろん彼女の中でも俺は特別なんだろって思ってた。
でも大学にも慣れ始めると俺も彼女も友達が増えた。
もちろん1番なんでも話せて気が許せるのは彼女だけだった。
でもそんなある日
「なあ!優斗!お前さ実歩と付き合ってんの?」
「は~?なんでだよ」
噂もたつのも当たり前だった。
常に一緒にいた俺と彼女。
「付き合ってるわけじゃねーんだ!」
「別にただ1番仲良いだけだよ」
俺はこの頃自分の気持ちに気づいていなかった。
「ふ~ん。最近さ彰と実歩仲良いよな~」
彰とは同じクラスにいるイケメンだった。
彰はたしかに完璧だった。
でも自分から輪に入ろうとするタイプではなかった。
「そうか~?」
「余裕かましてるととられるかもな~」
冗談で言われた友達の言葉を俺はそこまで
気にしなかった。