次の朝、いつものように会社へ行く準備を終えて、アパートの階段を降りるとそこには小夜を待っている人がいた

「…遥…さん」

袋を持ち、自転車に跨がっている

「おはようございます!」

朝から眩しいニカッとバズーカでの攻撃だ

「……どっどどうしたんですか?」

やっと言葉が出た

「小夜さんに食べてもらいたくて…」

と少し照れながら、持っていた袋を差し出した

「なんですか?」
と言いながら受け取り袋を覗くと新聞に包まれた物が見えた

「良かったらお昼に召し上がってください!
さあ駅まで一緒に行きましょう」

自転車を押しながら小夜と並んで歩き出した