得意げな顔をして、いう聡介。玄関に立ちっぱなしもあれなので、三人はリビングに上がる。姉は聡介の為にお湯を沸かしてお茶を作っていた。

「ほうじ茶でいい?」

「うん。ありがとー真理子」


ソファーに座る聡介とその横に座る優子。

「あれ?今日、伯父さんと伯母さんいないの?」

「うん。お父さんは出張で明後日までいないし、お母さんもちょうど夜勤で、帰ってくるの朝なんだ」

「ふーん」


ニヤニヤしてこちらを見つめる聡介に首を傾げる優子

不穏な空気を察知した真理子は、「優子に変なことしたらただじゃおかないからね」とにらみを利かして釘をさしていた。


聡介は、優子の3つ上の従兄弟で会社員だ。サラサラした髪質に透けるような薄茶色の髪で、顔も鼻筋がくっきりしており、俗に言うイケメンである。
身長も180cmと長身で週単位でジムに通っているかいもあり筋肉質な体である。


聡介は小さい頃から優子のよき遊び相手であり、現在も月に1回のペースで週末などに家に泊まりにきている。



ただ、姉の真理子が心配することは、妹の優子に対してのボディタッチが必要以上に多いことである。


抱き締めるのは当たり前で、頬や首筋にキスやお尻を撫でたりするが、優子はそんな行為もじゃれあいの一つだと思い込み聡介に対して無防備なのである。