「虚言癖あるから、さっきの言葉あんま気にしないでね…お風呂とか普段一緒に入んないし」
「はぁ…でも、優子さんの従兄弟、男前ですね」
初対面でいきなり敵対視されて手握り潰されたし(優子さんに気付かれないように)、仲良いこと俺にアピールするかのように「泊まりにいく」とかいってたし…あの人絶対優子さんのこと好きだよな…。
「顔は、そうだよね…(中身は変態だけど)」
(やっぱり…)
ショックを受けながら、喜屋武は勇気を振り絞って聞く
「優子さん、聡介さんと仲良いですよね。」
「んー。昔からの付き合いがあるけど、従兄弟だし普通だよ?」
「俺の所はどっちとも親戚の家が遠いこともあって滅多に会わないんですけど泊まりにくるなんて仲良いですよ。…聡介さんイケメンだし、もしかして優子さんと聡介さん二人って付き合ってたり…てか優子さん付き合ってる人とかいるんすか?なーんて…アハハ。すいません俺ばっか喋って」
(落ち着け俺ぇぇぇえ。意味わかんないこと口走ってるし。探り方下手くそだし。もうヤダぁあ、優子さんに絶対引いてるよー)
喜屋武は掌で目を覆い隠して、溜め息を吐いた。喜屋武の発言に驚く優子。
「付き合ってないよ。絶対ないから…!そーちゃんはただの従兄弟だし。それに、残念なことに私、今付き合ってる人いないんだ」