そういうと喜屋武くんは口元に手をやって、視線外しながら
「じゃあ、優子さん…で」と照れたようにいった。名前をいうだけで、こんなにも恥ずかしいなんて、女の子に免疫ついてないのかな?
今まで出会った男の中でも圧倒的にピュアな彼に、私は興味を持った。
「(…可愛いなぁ…)」
喜屋武くんは本当に女の子慣れしてないみたいで、例えば指が触れただけで顔を赤らめて謝るし、休憩中に食べかけのエクレア渡したら「間接キスになりますよ!?」とまた顔を真っ赤にしていって受け取らないのだ。(因みにエクレアは手で半分に割っている)
ふと、彼となら付き合ってもいいかもと思った。きっと今まで付き合った男の子は逆のタイプの男ばっかりだったからだろう。
「ね。喜屋武くん。喜屋武くんのバンドがライブする時は行くから、呼んでね」
そういってニッコリ微笑むと、喜屋武くんは目を輝かせて「勿論です!!」と返事をした。
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後日、喜屋武くんにライブを誘われたので、友達と一緒にライブハウスに行った優子。
「ちょw観客みんなヘドバンしてるよ」
「本当だ。しかも喜屋武くん化粧してるし、雰囲気全然違うんだけど。」
「あーあの人が喜屋武くんか…なんか遊び人のイメージあるねー」
「(普段の様子見せてみたい…)」
彼の違う一面が見れて、再び萌えました。