いつもならこの後で

優しい憂が登場するのだが

それから1日…2日…

待っても待っても…

憂が現れることはなかった。


本当に捨てられたんだ・・・

麗華は冷たい現実を突きつけられた。


トボトボとパパの待つ公園へ向かう。

公園の手前で

心配そうに麗華を待つパパの姿を発見した。


「麗華!!!」


パパは駆けつけてきた。


「心配したじゃないか~。

 どこ行ってたんだぁ!」


パパは心配そうに麗華をギューッと抱きしめた。


「ごめんなさい・・・

 里美の家でお世話になってたの。

 でももう大丈夫。」


麗華は心配かけないよう嘘をついた。


「そうか、そうか。

 不憫な思いをさせるな…。」


パパは申し訳なさそうに麗華に話す。