山本は麗華にアタックするよう押し押しで話を進めた。


「コンパ開いてくれた男友達に

 私からアポッといてあげるから、

 みんなでまた遊びに行こうよぉ~!

 その時にさぁ、自然と連絡先とか聞いて

 親密な関係にすりゃぁえぇんよ!!」


他人の恋路は

なぜか昔から面白い。と思っている。

きっと自分が傷つくことはなく

ドキドキ出来るからだろう。

皆さんもそうではありませんか???


その代わり、うまくいったときは

ちょっと面白くなかったり・・・

って私めっちゃ根性悪いやん!!(…情)


麗華は自分の携帯を山本に差し出してきた。


「んっ・・・?」


山本は携帯を受け取り、何気に画面を見る・・・


『 憂 様 (ハート) 』


の三文字。。。これがどうした…?


「えっ・・・

 えぇぇぇぇぇ~~~~~!」


ちょっとぉ!!!

麗華、手ぇ早っ!

いつの間に・・・

私ですら誰とも番号交換してないのにぃ~!

山本は思いもよらぬ展開にビックリした。


「だって、憂様が麗華に一目ぼれしたって、言うんですもの。

 『俺は姫を見つけた。

  白馬に乗って迎えに行きたい気分だ。』

 なぁ~んて言うんですもの~。

 麗華困っちゃってぇ~、とりあえずその日は番号交換だけして

 お別れしたんですのよ。

 毎日、毎日ラブメールの嵐で

 憂様の愛ってば、凄いんですのよ。」