「どうしました?!

 麗華お嬢様・・・。」

お手伝いの隅田が

のんきにやってくる。


「見ちゃいやぁー!!

 こんなの
 
 私じゃな~い!!」


麗華恒例の

朝の雄叫びだった。

毎朝自分の顔を鏡で見ては

キャァーキャー叫んでいる。


いつものこと・・・

と思い、駆けつけなかった倉田は

次の日、この屋敷からは姿を消していた。


こんな馬鹿騒ぎに毎朝つき合わされるくらいなら、

首になった方がマシかも・・・


と、毎朝そんな言葉が隅田の頭の中には

よぎっているのであった。