山本はちょっとカチンときながらも

本題に入った。


「麗華さんってモデルの仕事してるって

 本当ぉ~?」


「そうよぉ~。

 昨日もお仕事で遅くまで写真の撮影…。

 麗華疲れちゃった。

 だから今日はお肌の調子が悪いの…。

 見て!ここなんてカサカサ~。
 
 綺麗なのも考えもんよ~。」


麗華はいつもの調子で話す。

かなりムカツクが悪気はないので許してやって欲しい。(笑)


『はぁ~~~~~!!(怒)

 近くで見たら大した事ないっつーの!!』


山本は心の中で叫んだ。

が、ここは我慢我慢…

自分に言い聞かせた。


「えぇー!?

 全然乾燥してないよ~。

 お肌だってピチピチしてる♪

 ‘24才’には見えないよ~。」


軽くジョブを浴びせた。


「そぉかしらぁ?!」


麗華は人差し指をほっぺに持っていき、軽く首をかしげた。

鈍感麗華には嫌味なんて通用するはずがなかった。


『チッ!』


本気で舌打ちしてやりたかったが、山本にはそんな勇気はない。

頭の中で麗華を3回踏みつけてやった。