が、教室の隅の方は

新学期で春

というのにどんよりと空気が濁っている。


「なぁ~に?

 この空気!

 教室の掃除、休みの間誰もしてなかったから?!

 それにしては曇りすぎでしょー。」


そう言い、里美が教室の窓を開け、

換気をした。


『ビュゥ~~~』


春一番かと思わんばかりの強い風が

教室の中を駆け巡った。


「うわぁ!!」


みんな一瞬目を閉じ、埃を吸い込まないようにと反射的に息も止めた。

風は一瞬でやんだ。

そっと目を開ける。


「・・・・キャァ~~~!!」