三日後に迫った紅白戦。 俺は先輩を押さえて先発だった。 「何回言ってもすげぇな!はははっ。さぁ練習だ練習!」 バシバシと俺の背中をたたいた。 なんだかボールに力がのってかない。 いやな感じ。 変化球もうまくまがらない。 手からすっぽ抜ける。 「お前、どした?」 やつはいち早く俺の異変に気づいた。 「何でもねぇ‥早く練習戻れよ。」 ちくしょう… 悔しい。