ナイス、柚宇!


柚宇は俺が会話しているすきに、田辺の背後に回ってナイフをはじいた。


そしてナイフを拾って、監禁されてる聡美を解放した。



「聡美、大丈夫か?」


「竜也ぁ、怖かったよぉ…」



俺の胸に飛び込んできた聡美を受け止める。



「田辺片づけるからちょっと待っててな。」



自分の来てる上着を聡美に掛ける。


俺は田辺に視線を向ける。



「さぁて柚宇、こいつどうしようか?」



「体育館部活をなめんじゃねぇよ。」



「お前…一人で何言ってんだ?」



「…まぁいいじゃねぇか。どうする?田辺ボコす?」


「柚宇がボコしたら、こいつ死ぬぞ。俺はかまわないけど。聡美はどうしたい?」



聡美は立ち上がった。