俺らは引退してそれぞれが自分の行きたい高校を探していた。 俺は迷っていた。 野球を続けるか否か。 迷っている俺が選択を決める転機がある。 それは残暑がまだすげぇ暑い日。 監督と再会した。 土手でランニングしていたとき、偶然鉢合わせて目があってしまった。 「少し話さないか?」 「…いいっすよ。」