完全にパニックになって…

叩いたら直るか?
そしてバンバン叩いていると…

『なに壊してんだぁ?』
っと声が…
すぐ横に顔が…
のぞきこむようにして…
近い…


『どした?(笑)』
『あ!あ、あの…スイッチ入れても
動かないんですけど…
壊れてません?』

『そりゃぁ、動かねぇだろーなぁ。
これ、コンセント指してねぇから。』
『へ?コンセント?』
あー!コンセントの存在を
すっかり忘れてたー!!
そりゃあそうだよね…
今まで気づかずに…
1人でパニくって
バカだ…

『これ、お前の頭が
壊れてんじゃねーの?(笑)』
『ですねー…』
最悪だ…
入学初日から…

階段を降りようとしたとき
コンセントに足がひっかかって…
うわ…!落ちる…!
ふわ…
目を開けると、先生の腕のなかにいた。
『あぶねーな、何やってんだよ』
『ごめんなさい!!!』
慌てて先生から離れた。
『ったく、怪我はないか?』
『は、はい!大丈夫です。』
『そっか、きをつけろよ?
お前みたいなのが一番あぶないんだから(笑)』
っていいながら、先生は、
私の頭を軽く叩いて行った。

その時私は、先生の後ろ姿から
目がはなせずにいた。