俺達は近くの定食屋にいた


たまに来る店で見慣れた風景だが可憐がいる事で全く違う新鮮味を帯びて来るらしい


だがやはり話の内容は可憐と佳寿との事だった…


『佳寿は本当にいい奴だから。付き合うとしたら絶対にアイツだと思うよ!可憐ちゃんも気になってたんだし…応援するよ!俺は可憐ちゃんを』


山田が佳寿の事を饒舌に褒めて話す

可憐はそれに聞き入っている


もうこうなれば俺が入り込む隙間なんか全く無くなっていた




俺はそこでは無口だったがある事を考えていた



可憐と親しくなるからには佳寿の事を利用しながら可憐を応援するふりをする




そして今よりもっと親しくなるというやり方でなんとか可憐を諦めない様にする事だと決めていた