それから数日…


あの日の出来事は深い傷になって俺の中に残っていた


ただそれを必死に忘れようと仕事で誤魔化していた


佳寿には悪いが俺はどこかでアイツを疎ましく思い、きっとそれは態度にも出ているはずだった


だが佳寿はそんな事知るはずも無い…


いつものように俺に合わせて、接してくれていた


でもやはり自然と可憐を目で追いかけてしまう


佳寿とふたり事務所に帰ると可憐と山田が楽しそうに会話をしていた


最近山田がよく可憐と仲良く話ているのが目につく様になった


すると山田が俺に話しかけて来た


『今日これからメシでも行かない?可憐ちゃんと3人で』


俺はとっさに佳寿を探したがヤツは先に更衣室に行ったようだった


『俺と3人で…か?』


少し離れた所から可憐が俺に微笑んでいた…